2007年8月30日木曜日

河童のクゥと夏休み感想

妖怪が出てくるので観ました
・・・というより、たまたま人に観に行こうといわれたので。
しんちゃん劇場版に興味もなかった私一人ではスルーしていたかもしれません。

判っていても楽しめる、水戸黄門の印籠のような脚本の構成の上手さ。
人間の良きところと悪しきところをバランス良く出してゆき、かなり生々しさを取り入れていた演出。
「色々と嫌な事もあるけど生きてゆこうよ」というテーマの1つが印象的でした。
主人公の父親や犬など「おやじキャラ」が決めるところを決めたりといい味を出していました。

妖怪度は低めです。
人間たちの「島国根性」(世界的に皆そうなっているので死語になったのかな)と
「仲間意識」の善悪双方を見せてくれたところに好感が持てました。
クゥの「すっと前から決まっていた」ではありませんが、
縁あって観ることの出来た作品。
観てよかったと思いました。


当日朝に強烈な黒雲と雷と雨振り。
この日映画を観たキッズらは東京タワーのシーンに
リアルさを感じることができたのかもしれません。

2007年8月25日土曜日

ミヨリの森 感想

バケモンが出てくるので観ました。
原作を知らないのでよく判りませんが
百鬼夜行を従える女の子のトトロ+コロボックルのようなお話でしたね。
バケモンが最後に色々出てくれてうれしい。
バケモンがもっと活躍するなら原作も読んでみたいですね。

主役が幽霊に殴りかかって、逆関節決めて成仏させるのは斬新でした。

プチプチアニメの魅力

前に子供がいる友人から問われたことがありました。
おんばけは何でプチプチアニメが好きなのか、と。
あの番組はNHK教育の幼児教養番組の狭間の時間帯で放送しています。
子供のいる場合は必須のものですが、独り者のおんばけがそれを見ている事が奇妙に思われたのです。

理由は単に好きだから。
まぁ、それではなんですからもっと云うと、
たまたま偶然観たのがきっかけでした。
様々な技法を駆使して短い時間で印象深い物語を作り上げているこのシリーズが実に新鮮でした。
趣味でアニメーション作っているおんばけには大いに刺激となりました。


あと、目覚まし代わりにテレビをタイマーで付けているのですが
それがあのチャンネルと時間帯だったりするからです。
なぜ、NHK教育なのかはワイドショーがとても嫌いなので・・・
朝っぱらからエロと恐怖で客を引くあの番組システム。
それを享受する客。
それらが呪わしいから。

2007年8月23日木曜日

ムーミン パペットアニメーション 感想

今回初めて一通り見直して観ることができました。
国産アニメ版が決して面白くないわけでは無いけれども、
この作品に比べて「わくわく感」「ハッとする」気持ちが薄いです。
原作版に近いこの作品が上記の点で、私の中では魅力的に感じました。

好きなことしかしないムーミンたちの徹底した勝手気ままさ。
それをお互いに認め合っている。
(ヘムル族のように行過ぎると多少嫌がっているけど)
一部を除いて物にこだわらない生き方。
洪水、彗星などの天変地異や事件には団結する。
長い冬にはユニークなことも恐ろしいことも現れる。
そんな世界を受け入れて生きている。
・・・ドライでオタク的だけどコミュニティとしてまとまっている。
そんなキャラクター達の存在と生も死も均等に表現された物語。

そして、半立体アニメで表現された質感と映像
これがとても良かったです。

外からの概念をアレンジして和風にすることは悪いことではありません。
私が好きなアニメには「宇宙船サジタリウス」もありますし。
ただ、私は最初の国産アニメを日曜日の再放送で観ていた世代なので、
あまりにもドン・チャックでしましまのしまじろうな物語には飽きていました。
私はアニメも映画も話に魅力が感じられないと飽きてしまいます。
ムーミンに関しては原作に近い半立体アニメーション作品が
話も映像も私にはとても刺激的でした。


あと、私が謎に思っていた「スニフと一家との関わり」もよく判りました。
ムーミンパパの冒険仲間、その子供だったんですね。
スニフはお母さん似でお父さんと全然似てませんでした。


   

2007年8月14日火曜日

FLAG 感想

Gyaoで今日最終回が配信されたので観ました。
ネタばれになるので詳しくは控えますが、
ああいう話だったんですね!
びっくらこいてしまいました。
しかも、綿密に計算の上やっていたんてすね・・・
なぜ、ああいう構成になっていたのかもこの最終回でよく判りました。
やっぱり御大は話の作りが上手い。
あらゆる物事に共通する概念『基本に忠実』という言葉を思い出さずにいられません。

あのいつも流れるエンディング。
その意味や疑問も全て解決しました。
(疑問、と云っても「あれは誰の部屋なのか」とか
灰皿と酒瓶と白州のカメラとかですが・・・)
最後少しいつもと変わっているので、観るときはエンディング飛ばさずに。

ある意味現代版「ドキュメントダグラム」だったわけですね。
(年寄は自分の理解できる鋳型に入れて考えてしまいます)


  

2007年8月4日土曜日

ムーミン 観始め

Gyaoで今月末までとなった「ムーミン パペットアニメーション」を観始めています。
昨日 3話目を観終えました。
NHK教育やCNでランダムに観ていましたが、通しで観るのは初めてです。
ダークさとユーモラスさが嫌味なく混ざっている世界は楽しいです。

ムーミンたちっていい意味で自分の楽しみを優先している連中なんだな、と。
あのムーミンママもハンドバックを無くしてしまったら何もしなくなってしまうし、
他の人もそれを良しとして認めているコミュニティがユニークですね。