この映画、個人的には
「流れに掉さす」作品なので気に入ってます。
家族向け娯楽映画であり、男親にもおすすめ。
子供を信じる勇気も描かれています。
ガメラが好き、特に平成3部作が好きな方には
あの造形がお気に召さない方も多いみたいです。
あんな目がくりくりしてるのはガメラじゃないと。
でも、こう思うとどうでしょう。
「あれはミニラだった」と。
ミニラと考えればあの造形も許せるのでは。
ミニラが親(ガッジラ)の助けも借りず、
成人の儀式たる悪獣退治を終える話と見れば
最後の台詞も生きてきます。
平成3部作はガメラという古い皮袋に
見た目のリアリティを増したアニメ脚本という
新しい酒をいれたものと仮定します。、
今回のものは未成人怪獣トトという新しい皮袋に
成長物語という王道な古い酒を入れたと考えることが出来ます。
現代では資金や興業の面で不可能な
『新しい怪獣物』
を作れる可能性を匂わせてくれました。
でも、興業的には振るわなかったと聞きます。
このような新しいモノを作る試み、
特に怪獣物はしばらく行われないでしょう。
残念であります。