2007年6月28日木曜日

「スキマの国のポルタ」11話

トノトノさん、望遠鏡にテニスにダンスと
殿様だけに娯楽にはうるさいのかな(笑)
ヒメヒメさん共々ちんまりとしてかわいい。

ビジュアルも意表をつくけど、
<太>このシリーズ、お話がすばらしい。
予想外の展開と
お約束のパターンの幸せな融合
もちろんキャラも好きですよ。



2007年6月17日日曜日

ロープ

今日はヒッチコックの「ロープ」を観ました。
1948年の作品で今から59年前・・・
昭和23年で皇紀2608年。
出来事としては本田技研工業の設立。海上保安庁設置。

全篇ワンカットで作られた実験作スリラー
殺人犯の青年二人が死体を隠した部屋で
被害者の家族や知人を集めたパーティを始める。
殺人芸術を誇る青年たち。
パーティ客の大学教授が彼らを追い詰める。

いやー、ほんとにワンカットだ。
ステディカムも無い時代に
セットの中をカメラが回る回る・・・
ゆかいゆかい。けれん味が楽しい。
台詞がえんえん続くシーン。
不安そうに眺める犯人の姿を映すことで飽きさせない
臨場感をすごく出している。
上手くて判りやすい。

 

2007年6月15日金曜日

地球が静止する日

ワンコインじゃ無いけど名作なので。
地球人の汚らしさやエゴ、または素晴らしさを
宇宙人を通してバランス良く表現した作品
です。
品のある宇宙人クラウトゥはお笑いの心も忘れない。
ロボットの質感は(私は)ふかふかしてとてもかわいい。
ラストの余韻は現代でも痛烈に感じられます。
東西冷戦で核戦争の危機があった時代。
既得権利益確保で核を弄ぶ時代。
危なさではそんなに変わりません。

7月にFOXのカルト枠で再発売。
ちゃんとコメンタリーには
監督と『作品の大ファン』某氏(笑)との
スタトレ監督話や新しい概念を見せる苦労話も。


私が前買ったときはこんなに色々付いてなかった(涙)
やっぱりリメイクの噂があるからでしょうか?

 

2007年6月13日水曜日

救命艇

今日はヒッチコックの「救命艇」を観ました。
1944年の作品で今から63年前・・・
昭和19年で皇紀2604年。
出来事としてはノルマンディー上陸作戦発動。
北海道で大噴火、昭和新山出来る。

第2次大戦下の大西洋。
Uボートの攻撃から生き残った人々は一艘の救命艇に。
その中で繰り広げられる極限下の密室劇。

観るまでは
「何かドロドロしていてやだな」
と買い控えていました。
とはいえ、そろそろワンコイン鑑賞に飽きてきています。
締めに入りたくもあるので、
今観とかないと見る機会も無いだろう。
そう思って観ました。

本当に最初から最後まで船の中で終わっていました。
良くも悪しくも人間味満載の作品。
これでもかと人間のエゴを見せつけられるけど、
ぐいぐいとひきつけられる。
いやらしくなく、薄汚れていない演出は
不快感を消してくれました。

見せ方が上手いから、画面にも飽きがこない。
かなり良かった。

この「救命艇」は近年SFとしてリメイクされました。
タイトルは「ライフポッド」・・・そのまんま(笑)

まだ未見です。
評判はいいみたいなので、ツタヤで探してみます。

 

2007年6月10日日曜日

オルフェ

今日はジャン・コクトーの「オルフェ」を観ました。
1949年の映画で今から58年前・・・
昭和24年で皇紀2609年。
出来事としては人道面に関する戦争法一般の立法化、
ジュネーヴ諸条約締結。第二次世界大戦終結より4年後。

ギリシャ神話のオルフェウス伝説を元に
コクトーが「双頭の鷲」同様原作・脚本・監督した作品。
お話は不思議な余韻に満ちたばけもん万歳系。
(そんなこと思うのは私だけかもしれません)
実におんばけ好みでした。
古典的な特殊効果も面白い。
モノトーンの濃淡が美しい。
異界演出の照明技が上手い。

この世とあの世をうろうろする詩人より、
王女の凛とした姿と行動が素晴らしい。
変に現実臭いあの世人な王女僕たちや裁判官たち。
「美女と野獣」同様に俗世を越えた冥界衆たちが
生き生きしているのはいいものです。


2007年6月9日土曜日

間諜最後の日

今日はヒッチコックの「間諜最後の日」を観ました。
1935年の作品で今から72年前の作品・・・
昭和10年で皇紀2595年。
出来事としては美濃部達吉が天皇機関説のため、
不敬罪で告発される。
ドイツで純血保護法とドイツ国公民法が制定。

第一次大戦中の1916年。
英国の小説家で陸軍大尉の主人公。
彼は死亡したことにされる。
情報将校Rは彼を間諜として召還、新しい名を与える。
主人公の任務はスイスに暗躍する敵国間諜の抹殺。

英国文豪モームの短編が原作の間諜ミステリー

ピーター・ローレが出ていたのが良かった。
教会での死体発見シーン、
望遠鏡越しに山で抹殺シーンなど
面白いカットはいろいろありました。
見せ方は上手いです。

2007年6月8日金曜日

スキマの国新作

前に9話で終わって再放送していた
プチプチアニメの「スキマの国のポルタ
昨日、ぼんやり観たら新作の10話でした。
来週は10話の再放送。再来週はこれまた新作11話。
(3週間目は11話の再放送)

9話は初期型だったアッチェルも後期型に戻っていました(残念)
ジャガジャガさんも楽しかったし、
タコ王様もなかなか美味しいトコ持っていってました。






恐怖の報酬

今日はフランス映画「恐怖の報酬」を観ました。

1953年の作品で今から54年前・・・
昭和28年で皇紀2613年。
出来事としては日本初のテレビジョン本放送開始。

中米の油田で火災が発生。
火を消すために大量のニトロを山道運搬する。
食い詰めた流れ者たちが高額の報奨金目当てに危険な仕事に挑む物語。

訳ありで流れついた男たちの個性やうらぶれた町の姿。
ぼろトラックでの危険な道中。
クールだけど熱い。実に男のメルヘンです。

DVDの解説にもありましたが、
後のアメーリカ映画に影響与えています。
6、70年代の男臭いアクション映画。
これはその元ネタの一つでしょう。
一番最初のルパン三世が好きな人にもおすすめ。
同じにおいがします。

 

2007年6月5日火曜日

双頭の鷲

ジャン・コクトー原作・監督の絢爛豪華な時代劇、
「双頭の鷲」を観ました。
1947年の作品で今から60年前・・・
昭和22年で皇紀2607年。
出来事としては日本国憲法施行。
チャック・イェーガーが『ベルX-1』が音速を突破。

愛する国王を暗殺されて以来喪に服す王妃と
彼女の暗殺の命を受けた無政府主義の詩人。
彼の顔は亡くなった国王に瓜二つ。
そんな二人に愛が芽生えるのだけど・・・という、
とっても宝塚な美男美女の恋愛ドラマ。

ごつい兄ちゃんジャン・マレーの方は擱いといて(笑)
拳銃の名手で武人な王妃の立ち振る舞いはかっこいい。
惚れ惚れします。
姿勢がいいのは見ていて気持ちがよいものです。
歌舞伎にも近いですね。
道理より愛を選ぶ心中物。
すまじきものは宮仕えな時代物。
この二つが巧みに合わさってます。

そんな事いうのは私だけでしょうけど。

豪勢な色に惑わされること無く物語を鑑賞できました。
物語を味わうにはモノクロで古いものは判りやすいです。


2007年6月4日月曜日

三十九夜

ヒッチコックの「39夜」を観ました。
1935年の作品で今から72年前・・・
昭和10年で皇紀2595年。
出来事としてはドイツの再軍備、イタリアのエチオピア侵攻。
日本の軍艦が台風で大打撃を受ける。
そんな時代のスパイ映画。
浜村淳の生まれた年でもあります。

謎のスパイ戦に偶然巻き込まれた主人公。
「39夜」という謎の言葉を残し、女は殺される。
男は殺人犯の濡れ衣を着せられて、
官憲や敵に追われながら謎を追いかける・・・

危機に次ぐ危機、その切り返しの技が見事。
無駄な時間やシーンの少ない引き締まった構成。
最後のシーンも見事。