2007年10月22日月曜日

ETV特集 21世紀を夢見た日々 感想

先日放送のNHK教育 ETV特集
「21世紀を夢見た日々 ~日本SFの50年~」
セカンドライフでクマ作りながら観ていました。

50年のSF史をNHKなりに体系化してみせたもので、
細部に注目すれば否応はあるでしょうが、一見の価値がありました。

私の世代でゆくと1つ上の先達から現在までの年表。
そもそもの発端からして大勢より「異端」であり、
異端ゆえに時代を先取りできたということ。
その異端もまた円熟期に入ったこと。

円熟期には構想など骨組みよりも見た目のリアルさに注目します。
歌舞伎もそうでしたし、映画もそうでした。
今監督のリアリズムを揶揄するような言葉は印象的でした。
戦後誕生した文化の始まりと終焉を客観的に見せてもらいました。

今日もどこかで新しい「異端」が生まれつつあるかもしれない。
それはもう年老いた私には縁遠いものかもしれません。
観終わって
「歳食っちまったな」と感じました。

それはそれでよし。
私には私の価値観があり、迷いはありません。