2007年9月15日土曜日

古事記(ふるごとぶみ)

古事記を読み終わりました。
おんばけ的に楽しい物語でした。




色々な見方や考証があるようですが、神話として楽しむが良し、かと。
あらゆる意味でおおらか。
「なりなりて」の国生み。
矢に化けて厠で女の尻つつく山神。
鼻や口から食べ物を出してくる神さん。
スサノオが「きたねーっ」と殺して、その死体から作物が生まれたとか。
兄たちに疎まれ、何度も殺されては生き返る大国主。
ヤマトタケルはサボりぎみの兄を厠で待ち伏せて、手足もぎ取る荒者だし。
(草薙の剣を女の家に忘れるのは愛嬌)
せせこましい発想を反省させ、当節価値観を客観的に見直せます。

神話中心の上巻にくらべて中巻下巻は天皇家の系譜と権力闘争が多く、
ちょっと魅力に欠けました。