2007年6月5日火曜日

双頭の鷲

ジャン・コクトー原作・監督の絢爛豪華な時代劇、
「双頭の鷲」を観ました。
1947年の作品で今から60年前・・・
昭和22年で皇紀2607年。
出来事としては日本国憲法施行。
チャック・イェーガーが『ベルX-1』が音速を突破。

愛する国王を暗殺されて以来喪に服す王妃と
彼女の暗殺の命を受けた無政府主義の詩人。
彼の顔は亡くなった国王に瓜二つ。
そんな二人に愛が芽生えるのだけど・・・という、
とっても宝塚な美男美女の恋愛ドラマ。

ごつい兄ちゃんジャン・マレーの方は擱いといて(笑)
拳銃の名手で武人な王妃の立ち振る舞いはかっこいい。
惚れ惚れします。
姿勢がいいのは見ていて気持ちがよいものです。
歌舞伎にも近いですね。
道理より愛を選ぶ心中物。
すまじきものは宮仕えな時代物。
この二つが巧みに合わさってます。

そんな事いうのは私だけでしょうけど。

豪勢な色に惑わされること無く物語を鑑賞できました。
物語を味わうにはモノクロで古いものは判りやすいです。