2007年8月23日木曜日

ムーミン パペットアニメーション 感想

今回初めて一通り見直して観ることができました。
国産アニメ版が決して面白くないわけでは無いけれども、
この作品に比べて「わくわく感」「ハッとする」気持ちが薄いです。
原作版に近いこの作品が上記の点で、私の中では魅力的に感じました。

好きなことしかしないムーミンたちの徹底した勝手気ままさ。
それをお互いに認め合っている。
(ヘムル族のように行過ぎると多少嫌がっているけど)
一部を除いて物にこだわらない生き方。
洪水、彗星などの天変地異や事件には団結する。
長い冬にはユニークなことも恐ろしいことも現れる。
そんな世界を受け入れて生きている。
・・・ドライでオタク的だけどコミュニティとしてまとまっている。
そんなキャラクター達の存在と生も死も均等に表現された物語。

そして、半立体アニメで表現された質感と映像
これがとても良かったです。

外からの概念をアレンジして和風にすることは悪いことではありません。
私が好きなアニメには「宇宙船サジタリウス」もありますし。
ただ、私は最初の国産アニメを日曜日の再放送で観ていた世代なので、
あまりにもドン・チャックでしましまのしまじろうな物語には飽きていました。
私はアニメも映画も話に魅力が感じられないと飽きてしまいます。
ムーミンに関しては原作に近い半立体アニメーション作品が
話も映像も私にはとても刺激的でした。


あと、私が謎に思っていた「スニフと一家との関わり」もよく判りました。
ムーミンパパの冒険仲間、その子供だったんですね。
スニフはお母さん似でお父さんと全然似てませんでした。